【コンプの使い方が分からない方へ】アナログコンプのススメ

「曲を作れるようにはなってきたけど、コンプレッサーの使い方がよく分からない・・・」

本日はこういった疑問にお答えしていこうと思います。
コンプレッサーは他のエフェクターと比較しても扱いが難しく、上記のようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
本記事を読むことで次のようなメリットがあります。

  • 簡単に、直感的にコンプを扱えるようになる

筆者自身、コンプレッサーの使い方をマスターできている訳ではありませんが、アナログコンプを知り使い始めてからは、コンプレッサーの設定に迷うことは少ないです。
ここでは、コンプレッサーの使い方が分からない方にとってアナログコンプがなぜ有効なのかをお話させていただきたいと思います。
・コンプの使い方がよくわからない方
・アナログコンプをまだ使ったことがない方
は必読の内容になっています。
それでは早速いってみましょう。

アナログコンプとデジタルコンプについて

アナログコンプって?

アナログコンプがなぜ有効かをお話する前に、そもそもアナログコンプとは何かをお話させていただきます。

アナログコンプとはハードウェアのコンプレッサーを、ソフトウェアで再現したものです。
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / 1176LN
UNIVERSAL AUDIO ( ユニバーサルオーディオ ) / 1176LN
コンプレッサーには、このようなハードウェアが存在します。
値段にして税込約26万円・・・!w
機種によっては100万円を越える機材も多いです。
ちなみにミュージシャンのドキュメンタリー番組なんかをみたことのある方は、スタジオで話しているミュージシャンの後ろに上の画像のような機材が並んでいるのを見たことがあるはず。
脱線した話を戻しますが、こういったハードウェア機材には、機種によって独特の音色変化があると言われています。
そのハードウェアコンプの独特の音色変化やコンプのかかり方などを再現してソフトウェア化したものがアナログコンプです。


waves CLA-2A


IK Multimedia Black76

UAD 1176
Universal Audio 1176


Native Instruments VC76

1176の様な有名な機材は、上の画像の様にさまざまなデベロッパーがモデリングしアナログコンプをリリースしています。
面白いもので、デベロッパーによってかなり音が違います。

各社の音の比較をして聴ける記事がありましたので、貼っておきます。
各社の1176プラグインを比較してみました!

デジタルコンプって?

特定のハードウェアを模倣したものではなく、初めから独自のソフトウェアとして設計されているもの。


fabfilter proC2


waves Renaissance Compressor

音色の変化やクセが少なく透明な音質であることが一般的です。
音のイメージを損なわずに、出すぎた音量を抑える時などに最適ですが、音質が透明であるが故に過剰な設定にしがちなところがデメリットです。

デジタルコンプとアナログコンプの違い

デジタルコンプとアナログコンプの違いをまとめると以下の表のようになります。

デジタル アナログ
味付け 透明(なものが一般的) 機種によって音色変化が異なる
使いやすさ ツマミが多く分かりにくい 分かりやすい

以上の特徴を踏まえると、目的によって使い分けるのが良さそうですね。

例えば・・・
音に迫力や温かみを加えたい時→アナログコンプ
音質を変化させずに音量変化を抑えたい時→デジタルコンプ
のような形です。

ただ、それでもコンプ初心者にはアナログコンプから始めることをオススメします。

コンプ初心者にアナログコンプが有効な理由

理由①使い方と音質変化が分かりやすく、直感的に操作できる

アナログコンプの良いところは非常にシンプルであるところです。


waves CLA-2A

こちらは「Teletronix LA-2A」という定番のハードコンプのモデリングなのですが、基本的にいじるツマミは左のGAINと右のPEAK REDUCTIONのみです。

右のPEAK REDUCTIONは「どのくらいコンプをかけるか」です。
目盛りを見ながら音を聞いていい感じになってきたところで止めて左のGAINで音量を調整するだけです。
超シンプル。

対して下の画像はcubase付属のcompressor。デジタルコンプです。


Steinberg compressor

見た目からして複雑でどこをどう弄ればよいのか初心者にはわかりにくいですね。
まずツマミが多いです。スレッショルド、レシオ、アタック、リリース。
スレッショルドとレシオでどれくらいかかるか調整した後、アタックを変えたらコンプ のかかり具合が変わってしまったから、またスレッショルドとレシオを調整して・・・とかやってるうちに過剰な設定になってコンプくさい音になってしまった、というのはコンプ初心者あるあるだと思います。
前述しましたが、音色変化が分かりにくいという特徴も災いして、コンプ初心者にはこのような現象が起こりやすいのです。

理由②サチュレーション効果

前述した通りアナログコンプには独特の味付けがあります。
挿しただけでも音が変わります。
このサチュレーション効果が本当に凄いもので、デジタル録音でのっぺりした音を立体的にしたり、冷たくサラッとした音を暖かく迫力のある音に変えたり、そんなパワーがあります。

コンプ初心者は、「設定を頑張っていい音にしなくては」と考えがちですが、アナログコンプを使えばそれだけで一発で迫力のある音に変わることもあります。

理由③音が破綻しにくい

デジタルコンプと比較するとアナログコンプは、過剰にかけても音が破綻しにくいです。
いや、過剰にかけるともちろん破綻はするんですけど、飽和した時の音にも独特の味があり、デジタルコンプの様にコンプくさい音にはなりにくいです。
上でご紹介した1176などは、過剰にかけることが一つの定番の手法にもなっているほどです。(詳しく知りたい方は『1176 レシオ全押し』とかでググってみてください)

まとめ

以上が、コンプ初心者にアナログコンプが有効な理由でした。
コンプの使い方がよくわかっていなくてアナログコンプをまだ使ったことがないという方は是非試してみてはいかがでしょうか?
僕の場合は、アナログコンプを使っているうちにコンプレッサーの感覚を掴んでデジタルコンプレッサーの使い方も理解できるようになってきて今では必要に応じて使い分けています。

また、本記事では「アナログコンプ」とひとまとめにしていますが、その中でも実は様々な種類があり、種類によって全く挙動が違います。

詳しくはまた後日記事にしますが、分かりやすい動画がありましたので、そちらを貼っておきます。

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