「KSHMR Essentials Kick(カシミア・ エッセンシャルズ・キック)」の使い方の解説をします。
概要
キック・ドラムの処理に特化した統合型のプロセッシング・プラグイン。
2020年7月30日より無償配布開始となりました。
KSHMR Essentialsというプラグインのライト・バージョンです。
KSHMRといえば世界的に有名なDJ、ミュージシャン、レコード・プロデューサーで販売されているサンプルパックの音がめちゃくちゃ良いことで有名です。
ダウンロードはコチラから
使い方
必要に応じてツマミを回すだけのシンプルな設計です。
聴き比べ用のキック音源を用意しています。元素材は次のものとなります。
Sub
キックに超低域を追加します。キックの元素材の低域がどれくらい出ているかにもよりますが、低域が弱いキックなら足すべきです。
追加する低域を楽曲のキーに合わせることも可能です。基本的にはキーのキーノート(主音)に設定しておくと良いと思います。
Mid
中音域をカット/ブーストします。
キックの中音域って押し出し感や迫力をかなり左右しますが、他の楽器の邪魔になることも多いので、作るジャンルやミックスの方法によってかなり考え方が変わります。他の楽器と合わせて聴きながらカットするかブーストするか決めましょう。
Air
広域に空気感を付加します。やりすぎると低音がスカスカになってしまうので低音とのバランスを聴きながら決めましょう。
Trans
トランジェントシェイパーです。上げるとアタックが強調されます。かなり効きが良いです。単純にトランジェントを変えるだけでなくサチュレーション効果もあるような気がします。
Tape
テープサチュレーションを与えるツマミです。テープというよりはビットクラッシャーに近い気もします。
Pressure
音にパンチを加えるマルチバンドコンプレッサーとのことですが、帯域を設定することができません。上げると低域が強くなる印象ですね。
Comp
全体の音量レベルを整えるコンプレッサーです。
アタック・リリースなど細かい設定はできません。どうやらアタックがかなり早めに設定されているようで、かけすぎるとコンプ感がキツくなるので適度にしておきましょう。
Width
キックの高音域をサイドに広げます。
wave/freq
右上の「wave」「freq」をクリックすることで、表示を切り替えることができます。



まとめ
自分が最適だと思う設定でもデモ音源を作ってみたので、元素材と聴き比べてみてください。

アウトプットゲインがついていないため、上がったゲインをフェーダーで調整する必要があります。
そこだけ惜しいとは思いましたが、無料だとは思えないほど、かなり実用的なプラグインだと思います。直感的に使えるし。
是非ご活用ください。
それでは!
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